初陣の彼等

会社から近い場所に弁当屋が開店。新しいお店でつい見てしまうのが…開店パニック。混乱ぶりを笑うのが目的で無く、『これがもし自分の立場なら』と置き換えて胸をザワザワさせる。

前線の兵士は数パターン居まして。パニックの波に飲まれまいと必死にもがく人、可能な限り助け船を出しながら駆けずり回るor結果的に炎上させるリーダー、容量超えてシャットダウンしたのか元から電源が入っていないのか分からない観葉植物沈黙の侍。何となく動いて俺は暇じゃない感を演出している人…。

噂の弁当屋はなかなかの混乱ぶり!パニックは見るからに頭数が多い店員がバタバタキョロキョロして、窓口担当が思考停止して周囲に無言or半笑いのブロックサインを出し始めたら本番ですが、お手本どおりの…(気の毒)

そして弁当屋では幸い見ずに済みましたが、『何故こんな時に…』のタイミングで決まって現れるファイヤー要員の団塊親父がキャスティングされたら…それはもう何らかのフェス、夢ですよ。当事者も、巻き込まれた側も、ああこれは祭なんだ、夢なんだ、何も言えなくて…夏。と受容する。

いつかの大型商業施設の改装オープン日。忘れもしないチュロス。客パラパラで余裕に見える中、チュロス1本に20分待ちまして。嫁さんが『あの男の子、チョコ全然絞れてない、冷やしすぎてチョコ出てきいひん。周りもボーっと見るばっかりで仕事探さへん』と。作業を滞らせる冷え冷えのチョコとは裏腹に、舌鋒をブリブリ絞り出していました。

お前は伝説のチュロスかと(笑)

でも実際彼等を勝手ながら心配したのは、僕が行った日は開店日ながら雨の平日というハンデありの練習試合。実は、その翌日から世間は3連休というショッピングモール忙殺確定の壮絶な初陣が控えていたんですね…。彼らが一夜で策を練って勝ち戦としたのか、目を覆うような負け戦だったのか…(怖)

新しい店に足を運ぶとき、気持ちに余裕があるときは『あいつの動き生理的にモジモジする』『あの悲惨な持ち場が自分担当だったら…』と胸をざわつかせながら来たるべきイベントに備えるのも◎かもしれません