少年よ、叫べ

段々と年末らしくなる今日この頃。

たい焼きとか、たこ焼きとか、冬補正でやたら旨そうに見えます。寒い時期は本当に。

 

件のたこ焼き屋は立地いいだけに、客の回転も良くて。店員が若い兄ちゃん。ここは若いだけに、接客に温度差。熱いやつに当たったら、呼び込みがヤバくてですね。

たぶん『いらっしゃいませ、どうぞー!』と言いたいんやないかと思うんですが…

 

ぁあーーおーぅぅ!

 

っていう、誰にも、1ミリも伝わらないメッセージを発する(笑)『siri』に聞かせたらキレられるんじゃないかと思う。

最初はさすがにビックリしましたよね。

店内で『南国の鳥(大型)』でも飼ってんのかと思いましたが、何のことはない。目の前に居る兄ちゃんによる咆哮。

 

たこ焼きひっくり返しながら、いきなりやるなよと。酪農地かどっかでアレをやれば羊ぐらいならコントロール出来るかもしれないのに、何故たこ焼き屋でくすぶってるんだと。

 

夜の繁華街で世紀末迎えたみたいな形相で叫び回る、カラオケの呼び込みよりはマシですけどね。発音崩し過ぎて何言ってるか分からないのも、呼び込み効果として一体どうなのか…。

 

もういっそ店先を全部隠してね。

朝市のダミ声親父アーローたこ焼きマンのニコイチで呼び込みしたらいいんですよ。

『何を言ってるのか、何を売ってるのか、さっぱりわからない』っていう、宣伝の9割を捨てる生身の玉砕戦法で。面白そうですけどね。(面白いだけで儲かるとは言ってない)

 

でも客が沢山居ても居なくても、一生懸命声を張れる根性や心構えは嫌いじゃない。

ひたむき、真面目。いいと思うな。彼なら恋人にもしっかり気持ちを伝えられると思う。

 

無論、聞き取れるかはとして…