ブラックマーケットブルース
山田家にしては、初詣の出店に例年より金を落としたかもしれない。
山田は唐揚げが食べたくてですね。とは言え、馴染みの店も無いんで、何となくの店選び。『鳥もも肉専門店』の名前に魅かれてチョイス。運良く、揚げたて待ち。
結果。味付けはともかく、間違いなく、もう間違いなくムネ肉っていうね。揚げたてなのにパッサパサ。鳥もも肉専門店ちゃうんか。
このへんが海千山千の露店の好きになれない所でして。こういうのありきと分かってても、つまらないのに当たると、やっぱりつまらない。
どこもかしこも不味いって意味じゃなくて、美味いとこを発掘するのが面倒に感じて。
言い返せばそれが楽しいポイントにもなるんでしょうが。
強かなのは嫁。
私に唐揚げ屋を選ばせろ、リベンジさせろ。
『気になる唐揚げ屋がある』と。
ジャッカルのような嗅覚に任せるわけですが。
嫁に付いていくと、ある店をチョイス。
無愛想な親父と小学生の娘の露店。
特徴無い店やけど、これ大丈夫…??
結果
完全に旨いやないかワレ(笑)
鳥もも専門店、ちょっと味見しに来いよと。
G-SHOCKしたまま唐揚げ作らんと、グルメパワーの差にSHOCK受けろと。
この唐揚げの一件が、冒険心や決断力、フットワークを改めて折るんですね。手堅く行けと。
そして行列は嫌いですけど、ある有名なベビーカステラ屋に並ぶことを決意。
やっぱり無難に、ちゃんと美味しい。
牛乳感、はちみつ感。
原価率と人気のトータルバランスで行くとベビーカステラがピカイチと聞いた事ある。
そこそこの感じで作ってたら無難に売れてくれる原価率の申し子、ベビーカステラ。
その中にあって、原価に恐らく他より少しお金掛けて美味さを残すあの店に敬意。
元県民としては、一度でいいから、文明堂とかが本気で作ったベビーカステラを長崎の祭屋台限定で出して欲しい…。