恋の後ろ回し蹴り
家の掃除をあれこれする中、嫁から淡々とLINEの事後報告。『ウォーキングの靴、捨てたで。ボロボロやし』と。
まあ…会社に代わりのスニーカーあるし、確かに今のシューズもガタ来てるし、仕方ないと。
…で、それすっかり忘れて、いざ歩きに出ようと思ったら無くて焦りまして。『無い!あ、捨てたんやったな…!』と思い出す。
嫁は気持ちいいまでに言うてくれますよ。
『何アレ。かかと擦り減りすぎやし。貧乏か!』
彼此、5、6年の付き合いかな。中敷も1度替えてね。ここ3年ぐらいは専らウォーキング用。
歩行回数×距離×汗の量+思い出=貧乏
世の中にこんな血も涙も無い方程式ありますか。着地点、貧乏ですからね。
ナイキも心底キレますよ。
仕方無しに、適当なスニーカー(実用商品というよりは、ファッションスニーカー)でウォーキングに出たところ、ランニング用の底が厚いスニーカーとの差は歴然。
土踏まずとか、脛とか、疲れ方がまるで違う。一部に貧乏だの何だの言われてますが、あのスニーカーの有難み…。
会社から新しいスニーカー連れ戻したら、世代交代完了。春は出会いと別れの季節…。
薄暮の公園で、謎の兄ちゃんが回し蹴りの練習してたのも、そりゃ春だからですよ。
そんな回し蹴りスポットには、同じ敷地内にバスケットゴールが併設されてまして。週末いつも一人でバスケットしてる、あるオジサン(同年代か少し上?)が居るんです。
もう本当にびっくりするぐらい、レイアップシュートが下手なんですよ(笑)
何で練習してるんだろう、何で一人なんだろう、何でここまで上達しないんだろうと。
回し蹴りとレイアップシュートと、並んで練習してくれたら心の底から面白いのにな…と一人考えたりするのも、春だからこそ。
春は何て罪深い季節なんだ。