そこでタクシードライバーが

この週末、野暮用で一瞬東京に。

 

羽田のタクシー乗り場、先頭車……

 

おばちゃん。運転手がね。

 

おばちゃん『会社の旅行?』

山田『いやまあ、研修ですよ』

おばちゃんセイユウの?』

山田『(セイユウ西友?何でや…)←困惑して、聞き返さずにスルーした

 

この下りで何かを悟った。会話進めるごとに大変なタイプのおばちゃんかもしれないと。

そして車内でナビ入力(五十音)で『目黒』を探せないあたりでそれは確信に変わる。

『何で目黒が無いの。そこ東京だよね?』

 

…地雷踏んだな、と。

 

走り出して数分後。

 

『でさ、何の声優さんなの?映画?』

“研修”と“声優”を聞き間違えたな、と気づいたんだけど、『声優やないよ』とだけ。

広げれば広げたぶん修正箇所増えるから笑

 

機械にも会話にも弱い、どうするんだと。

『私は独身で、家に猫が居る』というなんか困る不必要な情報もくれた。

 

そこから、ある大きな問題が徐々に山田を追い込む事になる。それは…

 

絶望的に運転が下手

 

エゲツない。急加速、急減速、ポンピングアクセル(斬新!)を繰り返したら、こんなにも短時間で車酔いさせられるのかと。

 

途中、急加速しながら吉永小百合について語り出した時は、短くキメたパーマ頭にヤケクソで吸い付いてやろうかと思いました。

何なら道も何回か間違えたが、気持ち悪すぎて無抵抗。(むこうから1000円負けた)

 

着く頃にはヘロヘロ。休んで、翌朝。

羽田に移動するのにタクシー使う訳ですが、既に軽いトラウマ。でも乗るしか無い。

流しのタクシー。

 

…今度は運転上手すぎて、心が濡れた(笑)

弱ってる人間がツボった時は、そこに愛や感謝が生まれやすい。わかりやすい。

 

運転手さん聞いてよと。

 

『道間違えたんですか?羽田から?さっきの場所を……?一番簡単なルートだから間違えようが無いですよ。真っ直ぐなんだから』

 

水前寺清子みたいなヘアスタイルのサユリストを見かけたら、ご一報ください。