うかうかしてられない
うちの前の緑豊かな公園は、朝歩くだけで頭に響いてクラクラするレベルのセミ天国でして。ピークの数日は文字通り凄まじい。
梅雨明けからセミモードへ移行。
仕事帰りに歩いていると、セミの幼虫を発見。歩いて動く幼虫とか年1見れるかどうか…。
子供に見せるべきかどうか悩みながら(セミからしたら、下世話な話でしょ?笑)、結局喜ぶ顔が見たくて教えてしまう。
その幼虫も、コンクリの縁石〜鉄柵に沿って必死に歩いてるんで、せめて安全な場所にと。
我が家のベランダのゴムの木を無償提供。せっせと登る幼虫を見て一安心。
晩飯が始まって。ボーっとベランダ見たら…
もう羽化が始まっとるやんけワレ‼︎
こんなに早く始まるのかと、さすがの山田家も俄に盛り上がる。
…まあ、そこがピークなんですがね苦笑
羽化はかなり長い時間かかるみたいで、3時間くらいでようやく、あのセミの形。
おっさん名物センチメンタルタイムに突入。
『6年も地中に居たのかお前。6年前…毎日営業してるぐらいか…俺は羽化出来たんだろうか。おい聞いてるかマイファミリー、マイヒストリー』
と夕暮れの神戸を見ながらセンチメンタル。
単に拉致されただけのアブラゼミと、自分の近況を勝手にシンクロナイズドさせる。
もはやその時点でセミに関する直接的な感想が『だんだん茶色くなってきたな…』ぐらいで、あとの成分はセンチメンタル。
結局また回想に入って、『ベランダ開放するぐらい嫁はセミの幼虫には優しいな』
『会社の近くに居るツバメの親子には愛おしい目すら向けていたな』
『でも前の家でベランダに鳩が巣作りの下見に来た時は、直接フリーキックばりにゴミ箱蹴り飛ばしてたな。不動明王みたいやった。セミと鳩の格差社会やで』と。
明日の朝旅立つかもしれないアブラゼミに。
羽化してくれて本当に有難う