脱水メッセージ

普段、美術館に行かないけど、たまに新聞に載るとか、写真コンクールの作品とかは別。

ジーッと見てしまう。

 

今日は兵庫県の入賞作品が掲載。

絵画部門の大賞作品が、好きでたまらない。

 

上手いんですよ、むちゃくちゃ。その内容は…

 

ドラム式洗濯機にハマり込んだ姉ちゃんが、こっちを睨んでる

 

っていう、あまりにも攻めた作品(笑)

 

作品名『脱水』

 

『念入り』でも、『すすぎ1回』でもない。

脱水。神戸新聞も狙ってんな、と思ったのは、その絵の掲載位置が真ん中も真ん中、どセンでしたからね(笑)

 

今日あの絵見た読者は、結構な割合で『マジかよ』と感じたんじゃなかろうか。

 

またその論評が良くて。

 

『鬱屈した社会へのメッセージとも取れる』

 

みたいな事書いてますからね(笑)

いやいや、洗濯機やで?(笑)まあでも強いメッセージは含んで…る…?

 

彼氏が居なくて脱水気味だから、洗濯機入ってみた。とかでは無いか、やはり。

 

洗濯機に入り込んでるの、実は作者らしいんですが、そのお姉さんに聞きたい。

はたして本当に鬱屈した社会へのメッセージなのか、勢いなのか(笑)

答えが無いのが絵のいいところですね。

 

そんな作品に大賞をあげる審査員もちょっと好きになる。色んな作品あったと思うんですよ。

何しろ大賞が、洗濯機に入った人間(笑)

 

『なんだこれ、奇をてらいすぎ。こんなのは芸術じゃないよ』で済ませる審査員も中には居るでしょうし。

 

『これは…型に囚われない芸術だ!社会へのメッセージだ!このサイズ感、きっとパナに違いない!もう、大賞あげる‼︎』

 

と、キレた感性を持った審査員の心を鷲掴みにしたと思うんですよね。

 

大賞、おめでとうございます。

 

いやあ。手に入りようも無いけど、あの絵が欲しい。トイレに飾って、じっと眺めたい。