替え玉受験

ラーメン屋にて。たぶん、高校生のバイトやと思うんですが、初々しい可愛らしい子でした。

いい歳したおっさんがこういう感想漏らす時、大体若い女に関する事なのは、どうぞ内密に。

 

若い内からバイト出来て羨ましいなあ、と。

僕の田舎は、離島は、ほぼバイト禁止。

島内のある高校だけは良くて、夏休みにバイトの話を聞くのがどこか楽しくて羨ましかった。

 

ただでさえど田舎で離れ島で、バイト禁止ですからね。文字通り世間知らずのまま、高校卒業と同時に、社会の荒波にダイブ。

 

神戸の場合、更に義務教育中に『トライやるウィーク』言うのがありまして、中2の子供達が1週間ぶっ通し、直行直帰で職業体験に入るんですね。(酒鬼薔薇事件が発起のきっかけ)

社会に触れる事が、中2からガッツリ。

これも何か羨ましい。

 

プライベートで行く先々の店舗で職員に混じったジャージ姿の子供達を見ると、『ああ、トライやるの時期か…』と。

印象残ってんのが、たまたま入った牛丼屋のレジ対応がまさかのトライやるボーイが担当。

カシューナッツみたいな兄ちゃんでしたがね。

 

ファーストフードの概念を根底から覆すほどレジ打ちに手間取ってましたよ。

 

少年の気持ちを思えばね、『にいちゃん、ゆっくりええから頑張り』と言うしか無いやないですか(笑)内心は『お前もう下がれやカシューナッツ!』と突き放したくなる時間も2秒ぐらいありましたけども。

 

でもあの兄ちゃんも恐らくは、普段気にも掛けないレジ打ち業務のヤバさを、す◯家のワンオペの凄まじさを肌で感じたはず(笑)

 

僕の母校が自慢気に夏休み半分以上を補習に当てるのも、夏休みバイトの高校生が山田の替え玉オーダー(バリカタ)を爽やかに捌くのも、どちらも学生生活の不正解では無いんだろう。