アレックス無双

公園で繰り広げられるドッヂボールをついつい見入ってしまって(笑)小学4年あたりか。

 

何が面白いって、見る見る増えていく参加者、変わり続ける力関係が面白くて仕方ない(笑)

 

目の前のドッヂボールを見始めて数分後、グループと面識ない男の子がやってきて、『ドッヂボールに入れてください!』と高らかに宣言。

将来の就職面接もそれぐらいで行けよと。

そこは素直に加入出来てました。

 

そしてそれを側で見つめる不穏な影…。

小学低学年の弟を連れた、謎の年長(6年生か下手したら中1)

 

男の子あるある…かもしれない。

同年代の複数グループが集まる時、だいたい居るんですよ、混ざって遊ぼうとする体が一回りでかい謎の年上。(陰キャラ率高し)

 

今回もまさにそう。ドッヂボールに上から目線でチャチャを入れながら。『別にやったってもいいで。てかレベル違うし?』アピール。

ちなみに弟は、弱い割にやたら奇声あげて最後は邪魔者扱いされる、はみ出し者。

 

タイミング見計らって、ついに自称リーダーの兄貴と、やさぐれ弟が加入。

以後、完全に荒れ出すドッヂボール。

 

自称リーダーが見たまんま、メッキが剥がれ始めた時、公園に現れたとある自転車。元々ドッヂボールやってた子達の同級生らしい。

間違いなく異色。マイルドヤンキー風。

 

上下ピチピチのスウェットにキャップ、しかも見るからに締まった体。どうも雰囲気からして、グループに好かれてないんやろな…と。

 

軽い声掛けもなく無理矢理加入を試み。

グループが発した、『ちょ、アレックス!要らんって!』の一言で、『ハーフなのか』と。

 

退かずに勝手に加入した、KYマッチョのアレックス。実力は…?

 

アレックスに投げ込まれる球。来たボールを微動だにせずガッチリ、どんぴしゃりのタイミングで掴みきりました。

 

『こいつ…できる…!』

 

そして攻撃に反転…

 

異次元の剛球(笑)

火を噴くようなストレート。もはや兵器。

どんどん仕留められる同級生。

もはや酸素より薄い存在の自称リーダー。

 

そこに間違いなく小さな社会を見ましたよ。

10年後、20年後…社会の内野に留まって、立てた目標に剛球を投げているのは、誰だ…