木市 酉己

インターホンって、今時のは親切に録画機能がありまして。うちも出先から帰宅後に告知ランプに気づいて見返すこともしばしば。

 

宅急便とか、謎のおばちゃんとか…。

多少の謎を提供してくれる機械でもある。

おばちゃんの謎さがいつも謎。宗教?何?

 

職業柄、障害ある人の相談窓口になってます。病院からウン十年ぶりに出て一人暮らし始める患者さんが居て。朝からえらい電話鳴る日があったんですね。しきりに訴える。

 

誰かが部屋に入って、トイレットペーパーを盗った。鍵掛けず出掛けてる間に。あと玄関にを置かれてた』と。

ちょっと探したら紙は洗面台の下で発見。

○○さん、ちゃんと有るじゃないの。

『ベッドの前に置いてたのに…誰?』と混乱。

 

まあまあ○○さん、インターホンの録画機能を使おう。いいかな○○さん、ここ押して、順番に、ほら、家に来た人が分かるでしょ?

最初の画像がさっき部屋入った僕ね、次に病院スタッフ、で郵便局、これはガス屋さんかな、でこれが

 

誰だこのジジイは(困惑)

 

安心させる為に見せたはずのインターホン履歴のはずが、見たこともない爺さんの登場により空気一変。○○さんも『誰だよ、これ…!』と。大家さんでは無いらしい…。誰だよ笑

 

ただでさえ不安になりやすい人やったので、どの視点から安心して貰えばいいのか。

返答、困ったなあ…と。

 

①爺さんは柿を持って来ただけ…かもしれない

 

②爺さんが家に入った確証は無い…が、逆に入って無いという確証も無い

 

③金品取らずにトイレットペーパーの場所変えて柿を置いていく侵入者はいない。居たらビックリする。

 

④北区は一戸建て&庭木持ってる人が多くて、秋になると柿配りマンがちょこちょこ居る

 

柿に罪は無い

 

で押し通りました(笑)

 

しかしあの爺さんは、本当何なんだろう…やっぱり柿配りマン…