春の陶器市

インテリアショップ。

『あの犬の置物、何で仕入れたんやろな…』

 

ラブラドールレトリバー、等身大、陶器製。

 

これはフォーエバークラスの在庫。

誰の、何のために、仕入れて売るのか…。

『優しい老夫婦が、死別したラブラドールを偲んで&新たに飼う体力自信が無くて…』とか。

『犬が好きで好きで堪らない、そんな我が子は犬アレルギー…』とか。

 

もうあとは勢いしか無い。(そうでも無い)

 

一応、嫁と真剣に買うための会話の想定まではしたんですよ。

 

『これ、いいね。ピンと来た。買っちゃう?』

『うん。玄関に合うよね。義父さん、義母さんの分も…あっ!引き出物かビンゴの景品にしない⁉︎』

『すみませーん、これ…とりあえず自宅用で。持ち帰ります。いえ自転車です。』

 

世紀末ぐらいまでには、買うかどうか決めたいと思います。

 

思い出したのが、昔の上司からのプレゼント。(前にFBで書いたかな?…まぁいいや)

 

その師長は真面目で、綺麗で、厳しくも優しくて、頼り甲斐がある上司。さすが県立病院の人材は違うなあ、と。ただ時折…『只者じゃない匂い』がふわっと…する人でして。

 

山田の送別会。『今日会場に来る途中、これは山田くんに凄く合うと思って、プレゼント買ってきた』と。

まあまあの箱、まあまあの重さ。

 

何となく、ワイン…かなあ?と。

『開けてみて!』と言われて、お礼を言いつつ開けた箱の中。

 

20〜30cmの陶製ピエロ(マジな雰囲気の)

 

サスペンスなら爆発するやつですよ。

主人公に変わって仲間が逝くやつ。

 

後にも先にも唯一のピエロのプレゼント。

師長、会場来る途中にクロロホルムでも吸わされたか思いましたけどね。シラフでした。

ニコニコな師長の瞳の奥から、根本的にウケ狙いではない&あまり茶化してはいけない空気は瞬間察した(笑)

 

そのピエロどうしたかって?

心の中にいつもトゥギャザーしてるよ…