100の学び
田舎の兄から息子に将棋盤と駒のプレゼント。
たまにやるんですよ。普通の将棋とか回り将棋とか。この『回り将棋』と言う遊びが子供の時から好きで、散々やりました。
将棋盤を使った双六で、『金』の駒を4枚、これをサイコロ替わりに振って、出目の数だけ進み、ゴールを目指す。で、この回り将棋。ルール内、脳から変な汁が出る熱い瞬間がある。
金4枚の出目で、『100』があるんですね。
とにかく出ない、100の目。
これですよ。これが100。
おいおいマジかよとしか思えないビジュアルだが、何百回と振ってたら、出るときには出るんです。本当に。息子に最初にコレを教えて以来、まあそら出ない訳です。が、ついに。
出したった。
冷静を装いましたけどね、父の脳から何か出た。
ずーっと、出る訳が無いと言っていた息子も心底ビックリした様子。ドヤ顔でお父さんの「有難い話」をブッこむのはココだと。
『息子よいいかい。『有り得ない』と思ってる事でもこうして『100』が出たりするんだよ。だから、家から出たら、そこにいきなり車が居るかもしれない、自転車が来るかもしれない。気をつけるんやで。あとは、いつか100が出るかもしれないから、何でも諦めちゃいけないよ。じゃあこの100は、一気に進んで面白くないやろから、無かった事にするし。続きを始めよう』
いやあ、しかし100とか20年ぶりに出したんちゃうかな。お父さん昔は何回もd………
お前も出すんかい‼︎‼︎‼︎
(息子の出目は計112。残り2マスでゴールの地点まで爆発的に進んだのであった)
『残り2マスか!お前の勝ちでいいよ(笑)おめでとう。良かったな(笑)』
立て続けにお互い100出したのは初めてか?
いやー、奇跡。
実はここで嫁に指摘されて気づきまして。
山田『かくかくしかじかで、熱い話をして、俺の100は無かった事にしたんよ!笑』
嫁『息子が100出す訳ないと決めつけたんやな』
衝撃だ。衝撃だぜ、嫁。
穴が有ったら、マントル付近まで入りたい。
そうか…良くないなあ。そういや最後、息子の残り2マス残して白旗上げたっけ(回想)
息子の目の前で勝負諦めてるなあ…。
最後に俺が『200』出せば大逆転ぶりぶりサヨナラホームランやったよなあ。
回り将棋…奥が深いなあ…(現実逃避)