動物愛護
食料の買い物帰りに15分程度、公園に寄り道。
子供を少しでいい、少しだけでも運動させたいと。
車を公園の近くに止めて、父は留守番。
携帯に視線落としてたら、小さなベンチから聞こえてくる。爺さんのデカい声が。
誰と喋って…一人やないか(笑)
何か肩に掛かっ……服?…鳩やないか(笑)
背が低くて、ジャンパー、帽子、ちょっとフガフガ気味の喋り。いかにも路線の王道を行く絵に描いたような下町のオッチャン。
鳩がとにかく無茶苦茶に懐いてるんです、爺さんに。都会の公園に集まる人達を見てるとね、たまーに居ます。鳩使い、猫使い、カラス使い。
見てて、正直あまり好きにはなれない。
公衆衛生上も良く無いし、往々にして何か適当なんですよ。責任が無い、関わりに体温が無い。
公園にフラ〜っと来て、バーっと餌撒いて、フワ〜ッと帰っていきがち。何?糞とかどうすんの?と。
そこに来て、今日の鳩使いの爺さん登場。
『どうせまた』という決めつけ眼線の上を行く、鳩…肩に乗るんや…という軽い驚きは序の口。
終始、爺さんが鳩に話しかけるんですよ。
話すならまだいい、分かる。(分からない)
仕舞いには寝かしつけが始まりまして(笑)
爺さん鳩を抱っこしながら、上半身をユラユラ。
見せつけやがって。
濃厚接触もいい加減にしろと。
爺さん自作の子守唄の歌詞は、まさかの『ナンジャラホイ』ワンフレーズ。ワンフレーズ攻勢が許されるのはビートルズのlet it be、円広志の夢想花だけやったんですけどね。
鳩親父のナンジャラホイが食い込んでくるとは。
メロディーは…
『なんでだろう』(テツandトモ)
を彷彿とさせる、キャッチー極まりない、全世代を撃ち抜くメロディーライン。
ナンジャラホイと繰り返すに留まらず、まさかの台詞付き。合間合間、『焼き鳥ならぬ、焼き鳩にしたろか!』と3、4回言うてました。
わざと別れ話をチラつかせる、90年代のラブソングばりの老獪なラブコミュニケーション。
しばらくイチャイチャ後、爺さん家路へ。公園裏の家に住んでるらしい。
鳩が結構なスピードで家まで後追い(笑)
『無いって!もう無いって!』と、つれない態度の爺さんは玄関をくぐり、鳩も何処かへ…。
凄い。これは、鳩使いを超越した…ただの恋やないか、いいもん見させてもらったで爺s…まーた家から出てきた!(鳩歓喜)