永遠の散歩道

広いけど地味な公園にわざわざ遠征で出掛けたりするんです、子供を連れて。広くて、人が少ない。

 

とにかく変わった公園で、斜面に作られてまして。

公園内に階段が作られてて、メインが地下4階構造みたいな。団地からアクセスする地点を1階だとしたら、地下1階にブランコ、地下2階に大型遊具、地下3階に謎の広場、地下4階…

 

写真撮るの忘れて、ネットから引っ張ってきた画像を補正したんですが、これですよ。

f:id:NADASHIN-OHAGI:20201122230609j:image

 

これが地下3階。

実際はもう一段階、暗い、苔感が強い。

もうね、もう既になかなかなんですよね。

画面中央奥から地下4階に行くんですが、落ち葉と苔に埋もれた小さな広場が有って、暗い小さな遊歩道がスーーーっと…続いている。遊歩道の外はちょっとした崖。画面中央、暗いでしょう?

その暗さのまま遊歩道が始まっていく。

 

この公園、何回目かなんですけど、地下3階より下に行ったことなくて、何となーく降りてみようかと。

昼間でも暗い、冷たい、日が届かない、もちろん誰も居るわけない。鬱蒼とした森と、落ち葉に埋もれた遊歩道。

もはや遊歩道の頭文字の『遊』はドコ行ったんやと(笑)結構な距離歩いても深くハマるばかりで、全くゴール無いんで、引き返して。

嫁さんに聞いたんですよ。

(元々は嫁さんが小さい頃遊んでた公園)

 

『あの暗い散歩道深いけど、何処まで続くん?』

『永遠やで』

 

お前は共感強めのラブソングかと。

 

補足で『延々と歩いたら○○(地名)に出る』と聞いた時は、確かにヤバいとは思ったが。

周遊性無し、散歩どころか遥か隣町まで飛ばされる理不尽さ。案内板ぐらい付けよう。

その不気味さ、人の目の届かなさ故、かつて小学校でその公園の『永遠エリア』には行くな、とお触れが出た禁足地らしい(笑)『んな!大袈裟な!』とは言えないリアルさが切ない、永遠エリア。

 

純粋に手付かずの自然ならまだいいんですけどね。

人工の自然豊かな公園が手付かずになると、途端にどうしようもない不気味さが増すんですよね。

 

いつも思うんですけどね。放置するぐらいなら公園作らない方が…。いやでも無かったら寂しい…いや、やっぱり放置するぐらいなら…。

 

そんな父が暗い散歩道を歩く間、息子は…

次回に続く