スポットライトを浴びに行く理由

何年かぶりに発見、録画。現代のパンドラの箱こと『のど自慢予選会』。

開催県?エリア?しか放送しませんから、年にそうそう見るチャンスありません。

フェイスブックでも書いた覚えありますけど、やっぱり鉄板。いつ見ても面白い…。長時間テレビを揃って見る事が稀な我が夫婦も、2時間以上の予選会をほぼ完走。あれこれ突っ込んだり笑ってるうちに終了。

予選会参加者は総勢250組。内、本選出場が20組。予選会の最後にテロップで合格者を発表するんですが、本選は安全な範囲で留めてます。無難に一定の枠をはみ出ない範囲。車のスピードなら40~せいぜい早くても70kmぐらい。

予選会は…もうそれどころの騒ぎじゃない(笑)

スピード幅は20km~190km、逆走、ハンドルが無い、ガソリンとファンタを間違えた、運転中に蕎麦打ちをしている、よく見たら車じゃなかった等、警察のガチギレ取り締まり対象が散乱(笑)本選に出られなかった230組をおおまかにジャンル分けすると、

  • A.キャラも歌唱力も強くは無かった
  • B.複数名のワイワイおちゃらけ枠で滑ったor印象が弱かった
  • C.一見応募しなさそうな人が殻を破ろうとして大変な事になった
  • D.色んな意味で地上波に乗せられない

もうこのCDに、予選会の浪漫が詰まってます。予選会と言えど1,000人もの観衆の前で生演奏で唄う必要があるわけで、それ相当な覚悟、勇気が必要とされる中で応募。何らかの理由でスポットライトを浴びに出てきたわけです。

震える手が止まらない爺さん、恋人繋ぎで互いの手を全力で握りしめて臨む老夫婦、『壊れかけのRADIO』をだいぶ壊してしまった男性、職場メンズで『100%勇気』に挑戦も、1人目が原曲キー(おじさんが歌うにはだいぶ高い)でスタートしてしまい総崩れ、4%ぐらい出して消えて行ったり、歌い出すタイミングすら掴めず終わっていく人(生演奏が故か結構多い)…etc。

一方いいシーンも。お爺さんお婆さんとお孫さん達と手を繋いで笑顔で歌うシーン、『息子の』というタスキを掛けて『嫁にこないか』を唄うおじさんとか。(この人たちはやっぱり本選決定)

曲選びの決断も大変そう。どこかの兄ちゃんがガチのテンションで何故アナ雪の『let it go』に特攻したのかはさて置き。予選会は『曲名50音順』。生演奏だから楽譜の都合。

同じ曲を歌う参加者は立て続けに並ぶ事になります。中学生の女の子が友達同士で『どんなときも』を歌ってて、『可愛いなあ。一生の思い出やなあ』と夫婦でほっこりした瞬間、Dグループのエース格が登場して同曲を歌い出すという予選会あるあるが発動。夫婦でお茶を誤嚥するかと思いました。

じゃあ、と言うことで話題が出るんですよ。自分ならガチで何を唄うんだと。1000人に見られながら、バラード、アップテンポ、演歌、ポップス…。あと曲名の頭文字と。どうします??ジャンルは…うーん。でもまず頭文字は真ん中ぐらい、『な行』か『は行』ぐらいにしておきたい。な……に…『にんげんっていいな』。

…あかん、Dグループに入ってしまう