LIAR GIRL
いつか録画したBOØWYの特番がHDDに残ってて。数ヶ月遅れで視聴したわけです。長いこと聞いてないし、ちょっと軽く義務で再生。が。
『…めっちゃカッコイイ』
と、見たら見たで思い直すBOØWYですけども。
BOØWYはそれこそ毎晩寝ながら聴いてましたね。
兄貴のテープを我が物に。寒い部屋、重たい布団、シャリシャリした音の安いイヤホンを思い出す。
カセットテープ。今の若い子をして『可愛い』と言うてるらしいですけどね。
昭和を舐めるなよと。
暗闇の中、指の感覚だけで巻き戻しボタンを探し当て、頭の中で秒数数えて丁度いい所まで持って来る昭和スキルとか、120分テープを再録した時のウンコみたいな音質聞いてから言えと。
BOØWYは嫌なのが、その曲が全盛期に近いほど聴いてたら感傷的になる。活動期間短いですから、曲から解散までの時間がチラつく。
音源聞いてると、『ああ。解散まであと○年か』『伝説の4時間ライブは神戸と横浜でやったんやな。ポーアイにBOØWY居たんやな。でも半年後には解散するんやな』とか苦笑
最後のアルバムとか、終わる感(バンドが終わるんだなと想像出来る)満載ですからね。
1曲目は大好きだけど、後半につれしんどい。
そんなんやから、いまだに解散宣言した渋谷公会堂の映像は通しで見れない(笑)
ツアーが始まる前だかにフライデー砲が出たそう。『BOØWY解散の噂』。
バンド側も否定せずノーコメント貫くわ、シングルカット曲は『季節が君だけを変える』とか色々丸出しのタイトルだわで。
『春が来た』とかのタイトルならさほど騒ぎにならなかったんでしょうけどね。(タイトルのダサさは問題になる)
解散を特に発表してないけど、日本中のファンが空気読んで、チケットがプレミア化したと。
そんな現象なかなか無いんじゃないですかね?SMAPがあのタイミングでライブ組んでたら、あるいは…というぐらい?
ライブは明らかに他と違う雰囲気出しながら進んでいって、ついにアンコールまで来たぞと。
ファンの人で『これ今日は発表無く終われるんじゃないか』と安堵しかけた人も居たと思うんです。
アンコールで出てきた氷室が、
『今日は…みんなに一つ言わないといけないことが有って…』の時点で悲鳴。
『6年間…』の単語だけで阿鼻叫喚。
世の中で過去使われた『6年間』の言語中、最も人が断末魔を上げた瞬間かもしれない。
氷室京介がまさか『6年間…貯めに貯めてきた500円貯金がゴールしたぜ。メリークリスマス』とか言いだす世界線も見たいけど、言わないですね。
そのライブ翌日に新聞広告を打つんですね。
解散報告の。〆に『最後のGIGS(イベント)は来年必ずプレゼントします』とあって。
その事実はバンド誰も知らず、広告を見て知ったらしい(笑)いや、そんな事ある??笑
昭和ながら、昭和を舐めてた