大地に立つ
あまりに暇そうな店の店員を見ると、センチメンタルが走り出す。昨日なんかも、スーパーの隣の『メガネ屋』がね…。お客さんゼロなんですよ。
中心街でも無いし、夕方って時間帯もね…。
店員のお姉さんが、余程やる事無かったんでしょうね。商品棚のメガネの角度を、測量みたいな微調整で並び直ししてました(笑)
例えば週末オンタイムのマクドナルドなんか忙殺バイト確定ですから、見てる僕も『こいつはすげえ&絶対働きたくねえ』と思うんですが、気持ちはそこ留まり。
環境入れ替わって、昼飯時のマクドナルドの勢いでメガネ屋に客が殺到したら、ピント画像の『気球』が爆発するかもしれない。
よく行く子供服屋があるんですが、そこはバリバリのどローカルな商店街内。エレクトーンとかサックスによるJ-POPカバーが有線から流れるという、昭和後半世代は魂が震えるシチュエーション(笑)
そんな聖地の子供服屋の向かいにある一坪にも満たない時計屋兼宝石屋。
うちの嫁さん(どこの嫁さんも一緒か…?)は子供服屋に入ったら、住むんか貴様思うぐらいに、滞在時間長いですから。
僕が飽きて店外に出る事もしばしば。
何となく視線を向けた時計屋は…
このディスプレイは最後にいつ変えたのか、値札も古いけどいつ変えたのか、最後に売れた商品は何なのか、そして…
『こんなにも長い秒数俺が見つめている、椅子に座ったこのオバちゃんは一体いつになったら動くのか』
と。
いい加減おばちゃんのやる気スイッチを探そうか。いやその前におばちゃんはもう銀河鉄道に乗ってしまったんじゃないかと思った矢先、ふいに立ち上がるおばちゃん。
動いた!立った!と機動戦士ガンダムの第1話ばりに感動すらした。その5秒後にまたスリープ状態に入った時はどうしてやろうかと思いましたが。
おばちゃん、今日の昼飯はマクドナルド行って戦場を見て来い…