猫
ああ、人生変わったなと思う事が。
山田の人生の辞書において、未経験な三大イベントの一つが崩れましたね。
『海外旅行』
『キャバクラ』
『犬or猫を飼う』
ここから消えたのは……
そう。始まりは仕事中に嫁さんからの連絡。
『同僚が子猫を見つけたらしい。見に行ってみる』
ペットショップのそれと同じ、目が合ったら、何かを訴える目が合ったらお仕舞いだと。嫁が本当に子猫と遭遇したらどうしよう。何か色々ややこしいから、出来れば逃げろよ子猫!
犬も猫も飼った事無いし、家新築したし、時間と金の使い方がどうしても変わr…
やだ可愛い…。
山田の場合は極力、余程の事が無ければ妻のしたい事、欲しい物は口を出さないようにしてまして。
生活の範囲内に収まる事は全面的に同意するようにしてるけど、さすがにね。生き物は悩ましい…。この猫をどうするか、と言う事で妻も流石に悩む。
ただ一言、飼うなら色々覚悟せなあかんぞと…。
しばらくして来た返事が『連れて帰りたい』と。
そうか。そうやな。じゃあ……。
(つまり、飼いました)
うちに来て、今で何日だ。4日か?物品と受診で何万使ったんだか、金銭の流れはやはり変わった。金はあまり考えないようにしよう(笑)
あと仕事中も何か気になるんですね。寂しくて鳴いてるんじゃないか、ケージ(二階建て)から落ちてケガはしてないだろうかとか。
やっと4日目になって日常の時間の流れ戻りましたけど、最初の3日はアレだけ毎日テレビを見たがっていた子供らがテレビ一切見ずに猫にハマってました。流石、子供を魅了する動物の力は凄い。
肝心の猫の様子は、ビックリするぐらい大人しくて、接し易い。性格だろうか。野良猫でこの穏やかさは凄い気がする。もっと気ままで扱いにくいイメージでしたが、これならやっていける気がする。
あとこんなもんですか?寝まくる。凄く。
何しろ、三大イベントの一角がある日突然消えましたからね。不思議な感覚が抜けない。
明日の朝、猫をしみじみ眺めながら『本当に猫を飼い始めたんだな』とまた再確認するんだろうな…。