ひだまりの中で

こんな施設が出来ましたよ、と挨拶を兼ねた書類やFAXがちょくちょく来る。

ふと、気になって。それは…

 

施設名『ひだまり』多すぎ問題。

 

えらく『ひだまり』が人気。

 

うちの界隈で既に3つは頭に浮かぶ。

 

前にも書きましたが、福祉も介護も医療(在宅)も

それ系の、何というんでしょうね。パステルネームというか。ふわっとした屋号を好む風潮。

 

そんなに皆、施設名抜きにして陽だまりが好きかな。いやまあ…ねえ…。決める前に名前候補の被り具合見ないんですかね?

ひだまりの被り具合はなかなかですよ。

 

でも偉そうに言う資格無いんです、山田には。

実はこのふわっとした屋号を考えるのが苦手で。

ハッキリ言ってセンス激低。

 

一度、任された事あるんです。オーナーに。

新しい事業所の名前考えといてくれと。

考えるだけで、たまらなく…小っ恥ずかしい(笑)

何とか絞り出したのが、

 

『ふくろうの森』『ふくろうの家』

 

いや、もう…ね。薄ら寒いでしょ?分かってましたけどね。出てこないんですよ、パステルが。

パステルな味わいのそれが。見せた時の社長のリアクションも『…何やコレ』でしたから。

 

腹いせに明美の部屋』(←社長夫人の名)を修正案の一つにしてやりましたけどね。ふざけた名前はエンドレスに浮かんで来るのに。

 

今真面目に考えられるかな?ひだまり…。

それ系の、ふわっとした何か…。

 

ち…蝶々むすび

いや違うなダサい。蝶々むすびは無い。うーん…

りぼん。いや何か、色々マズイ気がする。

たんぽぽ…ベタやな。恥ずかしい。

 

恋わずらい。

業種的にわずらったらあかんな…。あとズレ始めて危ない。

 

お母ちゃんの粕汁…ズレてしもた…。

 

こう巡りながら、我の限界、現実を見るとね。

『ひだまり』って響きといい意味といい、収まりがいいなあと思うんです(⁉︎)

不動の怒り

各種有料駐車場の警告文が嫌い。

『無断駐車の場合、罰金10,000円を申し受けます』みたいな。気持ちは分かる。分かるが、そんな効力は無いやろと。民間人が民間人に対して罰金を設定する強制力は無いはずで。

 

あと結構な割合で、特に個人で書いたっぽい警告は誤字脱字多め。こないだ見てガッカリしたのは、↑のテンプレ文の下にデカデカ

『○○警察所 078-…』

 

『所』『所』??『署』やろ‼️

景品交換所かよ(笑)

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無断駐車は言語道断。でもその警告は通り一辺倒、他に書く事は無いのかな、もっと伝わるもの、目を引く物を…と。

 

そんな中、今まで見たそれ系の中でも、本当に最高と言える張り紙を見つけてしまったんですね。

 

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完璧ですよ。

爆発的センスの塊。全てが完璧すぎる。

寒風吹き荒れる警告貼り紙界に現れた超新星

 

不動明王fromいらすとやですからね(笑)

あえての不動明王を選ぶ大ファインプレー。

 

いらすとやは、イラストレーター・みふねたかしが運営する、無料イラストを提供するウェブサイトである。

 

都の四方を守る神獣が如き副産物のマークと『ここでだすな!』という悲痛な叫び。駐車場でどんな悲劇が起きたんだと。

何となく少しは察しが付くけど何が起きたんだと。

 

『汚い!』『迷惑!』『トイレじゃない!』とか、行為を単純なワードで非難する事はせず。

【ここで】【出すな】と、少しオブラートに包む大人な空気感がいじらしいじゃないですか。

 

更に注目すべきはページ罫線ですね。

ここで凡人がやりがちなのは、単純にで囲むもしくは規制線の黄色のストライプとか。

凡人な山田は赤でやりそう。足元にも及ばず。

 

この作者はそんな凡人じみたマネはしませんよ。

予想の全てを超越して『呪』で囲うという、何となく察しが付く副産物トラブルに向けた、凄まじいまでの怨念を察する事が出来ますね。

『怒』じゃなく、『呪』を選ぶあたりが◎。

 

欲を言えば1個だけ『祝』を間違えて入れてくれたら、剥がして持って帰るレベルに感動したはず。

 

いや本当に、インパクトのある且つ怒りの伝わる警告文をありがとうございます。よくよく理解。

で、何があったんですかねえ…

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クリスマスツリー

クリスマスツリー。

 

うちのツリーはタッパが180近い比較的大型。イルミネーション無し。オーナメントのみを飾り付ける、先発完投型みたいな王道のツリーです。

弱点は、刻み海苔みたいな葉っぱが、やたらと取れては落ちる…。

 

出す前に懸念が一つ。

先日も書きましたが、が山田家に加入した。

 

 

触るんじゃないか…?いや…。

ネットやら何やらによれば、やっぱ触るらしいぞ、と家庭内は噂に翻弄される。ツリーを出すか出さまいか。山田嫁が出した答えは、キラキラ系のオーナメントを全て外し、猫の為に買い直すと。

 

後日。

 

雑貨屋で買い直したマットな可愛いオーナメントを子供らが嬉々としてツリーに飾り付けて行くわけです。作業中、猫はケージに入って待機。

相変わらずポロポロ落ちるイミテーションの葉っぱを最後に掃除して、猫のケージをオープン。

 

まあ任せてくれよ猫ちゃん。多少の悪戯は目をつぶるし、掃除だって皆んなでちょこちょこやれば、ツリーを囲んで楽しいクリスマ…

 

…枝ごと食うなバカ!

お前(←🐈)がオーナメント返品してこい!笑

 

触る触らないの問題を超えて、食糧問題に発展。

ツリーの処遇が喫緊の課題になった訳です。

 

娘の部屋は?誰も見いひん?まあ、そうやな。

廊下の踊り場…?置くスペース無いな、そらそうや。ツリーが邪魔で階段から落ちたら親戚中に笑われる。

 

え?俺の寝る部屋…??

(長男の新生児時代からイビキに遠慮する内、山田一人で寝室分けるスタイルが定着している)

 

おっさんが一人で?ツリー見ながら?寝るん…??

 

クリスマスツリーは、まさかの山田寝室に安置。

ツリーは通常なら、家に保管される飾り物系の中では一、ニを争う花形アイテムのはずですよ。

ツリーか、有れば雛人形か。

 

おっさんをはじめ男の部屋にあっていいのは、

とりあえず感がほとばしるメタルラックとか

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ダサくて心底から安心するハンガーラックとか

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そこだけちょっとカジュアルに行くんかと問い詰めたくなる、イサった灰皿とか

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今はないが、山田も独身時代はコンプリート。

 

だから夢と希望の象徴、ツリーがあっていいはずがない。子供の明日への温かい希望を纏いながら、クリスマスの役目を最後まで全うする物ですから。

 

今部屋にあるのは、平日の殆どがシャッター閉まった中で、おっさんが吐く絶望の二酸化炭素を浴びる不遇のクリスマスツリー。

 

クリスマスの朝はどないしたらいいのか…。

設定重視なら山田はその夜から、窓を開けられる状態にして(寒い&防犯が…)ツリーの下にクッキーとミルクを置いて(トイレ行く時に蹴飛ばすor小腹が減った時に食うかもしれない)、そして朝おもちゃの箱を狂喜乱舞しながら寝床の横でご開帳される…かもしれない。

 

ツリーよ。今しばらく一緒の部屋で寝よか…。

プレーン

先日、食事で入った店が、非常に。

 

純粋に料理が下手なんですよ…苦笑

 

コレはなかなか大変な事で、看護職に置き換えたら採血が全く出来ない、角度も針の太さも無視して100万ドルの笑顔を絶やさず何回も刺し続けるとかそう言う話になりますからね。

 

相手が深刻なMじゃないと大変な事になる。

 

共通項は…塩加減がバカ。

もう聞いただけでアラフォーの手と足は浮腫み、口は乾き、尿がエライ事になるパワーワード

 

『生ハムユッケ』はメニューとして、まあ分かる。

存在してもいい。ただ、ユッケなら、生ハム(既に塩祭り)に、卵黄だけでいいやないかと。

せめてキュウリ添えるぐらい。

何故そこに。何故そこに、コチュジャンベースの塩辛いタレを和える?熱中症予防かよ(笑)

この店はどんなに疲れた人間が食べに来るんだと。

 

だし巻き卵はまた固い、塩辛いし。固くて辛いだし巻きって…家庭でも見ない失敗やぞ、厨房!

今日の厨房が精鋭、主力やったらどうしようかと、客目線でも寧ろ心配になる。

こうなったら最後に頼んだお茶漬けも心配。

 

ヅケの刺身が乗ったお茶漬け。しかしどうも刺身を何度見してもプレーンなんですよね、腹立つことに(笑)

 

真っ白な魚に1mlぐらい何か茶色いのが掛かってて。

茶色い小雨が降ったかな?まさか醤油かい?

ヅケって何だい。どんなもんだい。問題。

 

プレーンは酎ハイと恋愛だけにしとけと言うのはウチの親父の名言ですがね(塩で脳をやられた)

出汁無しで食べたら…まあプレーンですよ(笑)

魚と白米の味しかしない。

 

はあ。出汁掛けてサラっと食って帰るわ。これはもうしゃあn…辛っ‼️‼️

 

さっきまでプレーンだった味が、途端にカップラーメン級。期待の斜め上を行くエンターテイメント。

出汁だけ舐めたら、出汁の素を煮詰めた感じの味で、なかなかのもんでした。

 

相手がたまたまネット予約した店なので、予約した当人もガックリ来てましたけどね。他人事やない。自分も知らない店の予約は慎重に行こう。

 

コロナ禍でたくさん店が閉まって、寂しい世の中。

そんなとこはコロナ関係なく生き残らなくていい…

職員全員で味見しなさいね!

師匠

…続きですが。

 

幼少期に出会う子供同士の一期一会。

家から遠く離れた街で出会う子に限って、妙に意気投合したり、印象深い出会いがあったり。

 

山田が相棒の事件現場みたいな不気味査定マシマシな散歩道を歩く間、遊具コーナーでは嫁と長男がこんなやりとり。

 

滑り棒の脚の組み方について。

すーっと滑り降りる棒ですよ。これです。

 

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この脚の組みがどうも上手くいかないと。

 

実は公園に入った時、遊具周辺には小学4〜5年ぐらい、数人の男女グループが居まして。山田ファミリーが公園に入ってくるのを見て、程なくして彼らは離れて行ったそう。

 

その離れる直前。メンバー内、えらく運動神経がいい子が居たそうで。赤いTシャツを着てサッカーボールを持った少年。その子が余りに上手に滑り降りるもんで、嫁が息子に『近くで見せてもらい!』と滑り棒のお手本を見せて頂いたそう(笑)

 

最後に少年はサッカーボールを脇に抱え、遊具の最上段から颯爽と飛び降りて、『がんばれよ』と息子にメッセージを残して去っていったらしい。息子は『がんばれよって言ってくれた!』とデレデレ。

親が毎日掛ける『頑張れ』は、滑り棒のカリスマによる『がんばれ』に大きく劣るらしい(笑)

 

そんな話を一通り聞いて。

『そら良かったな、師匠やないか』とか言いながら。しかしそんな師匠の模範演技を見たとて、滑り棒の具合はいまいちハマらない様子…。

しばらくの間、『師匠探してこい、師匠をお連れしろ』が合言葉になってました(笑)

 

なんやかんや、帰る時間。広い団地の敷地内を歩いて抜ける中、子供のはしゃぐ声。ふと目線をやった先、その中に赤いTシャツの少年。

 

山田『おい、あれ師匠じゃないん?』

嫁『ちゃうよ、もうここには居n…師匠や‼️

 

師匠はサッカーボールをバレーのオーバーハンドのようにフワッと高く上げて、レシーブの形でボールをポンポン弾き出した。何てない動きからしても、この子は本当に運動神経がいいんだなと。

 

その時息子は…

子供あるある。自分の身長に少し高いぐらいの塀の上をトコトコ歩いていて、息子は師匠より流石に自分の足元に集中。

 

ボールを操る師匠と、塀の上を歩く息子。お互いの世界があって直接交わらない等間隔の2人を見ながら

『ここが師匠と最後のニアミスだな。師匠は息子に気づくかな?いや、無いな…。もう出会わない。切ないが、あるあるやな…』と。

 

息子がいよいよ塀の終わりに差し掛かり、最後のジャンプを少し躊躇する、その瞬間…

 

 

 

『がんばれ!』

 

 

……‼️‼️

 

師匠ぉぉおお‼️‼️‼️

永遠の散歩道

広いけど地味な公園にわざわざ遠征で出掛けたりするんです、子供を連れて。広くて、人が少ない。

 

とにかく変わった公園で、斜面に作られてまして。

公園内に階段が作られてて、メインが地下4階構造みたいな。団地からアクセスする地点を1階だとしたら、地下1階にブランコ、地下2階に大型遊具、地下3階に謎の広場、地下4階…

 

写真撮るの忘れて、ネットから引っ張ってきた画像を補正したんですが、これですよ。

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これが地下3階。

実際はもう一段階、暗い、苔感が強い。

もうね、もう既になかなかなんですよね。

画面中央奥から地下4階に行くんですが、落ち葉と苔に埋もれた小さな広場が有って、暗い小さな遊歩道がスーーーっと…続いている。遊歩道の外はちょっとした崖。画面中央、暗いでしょう?

その暗さのまま遊歩道が始まっていく。

 

この公園、何回目かなんですけど、地下3階より下に行ったことなくて、何となーく降りてみようかと。

昼間でも暗い、冷たい、日が届かない、もちろん誰も居るわけない。鬱蒼とした森と、落ち葉に埋もれた遊歩道。

もはや遊歩道の頭文字の『遊』はドコ行ったんやと(笑)結構な距離歩いても深くハマるばかりで、全くゴール無いんで、引き返して。

嫁さんに聞いたんですよ。

(元々は嫁さんが小さい頃遊んでた公園)

 

『あの暗い散歩道深いけど、何処まで続くん?』

『永遠やで』

 

お前は共感強めのラブソングかと。

 

補足で『延々と歩いたら○○(地名)に出る』と聞いた時は、確かにヤバいとは思ったが。

周遊性無し、散歩どころか遥か隣町まで飛ばされる理不尽さ。案内板ぐらい付けよう。

その不気味さ、人の目の届かなさ故、かつて小学校でその公園の『永遠エリア』には行くな、とお触れが出た禁足地らしい(笑)『んな!大袈裟な!』とは言えないリアルさが切ない、永遠エリア。

 

純粋に手付かずの自然ならまだいいんですけどね。

人工の自然豊かな公園が手付かずになると、途端にどうしようもない不気味さが増すんですよね。

 

いつも思うんですけどね。放置するぐらいなら公園作らない方が…。いやでも無かったら寂しい…いや、やっぱり放置するぐらいなら…。

 

そんな父が暗い散歩道を歩く間、息子は…

次回に続く

ああ、人生変わったなと思う事が。

山田の人生の辞書において、未経験な三大イベントの一つが崩れましたね。

 

『海外旅行』

『キャバクラ』

『犬or猫を飼う』

 

ここから消えたのは……

 

そう。始まりは仕事中に嫁さんからの連絡。

『同僚が子猫を見つけたらしい。見に行ってみる』

 

ペットショップのそれと同じ、目が合ったら、何かを訴える目が合ったらお仕舞いだと。嫁が本当に子猫と遭遇したらどうしよう。何か色々ややこしいから、出来れば逃げろよ子猫!

犬も猫も飼った事無いし、家新築したし、時間と金の使い方がどうしても変わr…

 

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やだ可愛い…。

 

山田の場合は極力、余程の事が無ければ妻のしたい事、欲しい物は口を出さないようにしてまして。

生活の範囲内に収まる事は全面的に同意するようにしてるけど、さすがにね。生き物は悩ましい…。この猫をどうするか、と言う事で妻も流石に悩む。

ただ一言、飼うなら色々覚悟せなあかんぞと…。

しばらくして来た返事が『連れて帰りたい』と。

そうか。そうやな。じゃあ……。

 

(つまり、飼いました)

 

うちに来て、今で何日だ。4日か?物品と受診で何万使ったんだか、金銭の流れはやはり変わった。金はあまり考えないようにしよう(笑)

あと仕事中も何か気になるんですね。寂しくて鳴いてるんじゃないか、ケージ(二階建て)から落ちてケガはしてないだろうかとか。

 

やっと4日目になって日常の時間の流れ戻りましたけど、最初の3日はアレだけ毎日テレビを見たがっていた子供らがテレビ一切見ずに猫にハマってました。流石、子供を魅了する動物の力は凄い。

 

肝心の猫の様子は、ビックリするぐらい大人しくて、接し易い。性格だろうか。野良猫でこの穏やかさは凄い気がする。もっと気ままで扱いにくいイメージでしたが、これならやっていける気がする。

 

あとこんなもんですか?寝まくる。凄く。

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何しろ、三大イベントの一角がある日突然消えましたからね。不思議な感覚が抜けない。

明日の朝、猫をしみじみ眺めながら『本当に猫を飼い始めたんだな』とまた再確認するんだろうな…。